【欠陥住宅体験談】ジェットコースターを錯覚させる不安定な欠陥住宅

こんにちは、管理人のサトウです。
今回は、ジェットコースターを錯覚させる不安定な欠陥住宅をリフォームされた方の体験談です。後からリフォームすれば大丈夫と安易に安い欠陥住宅を購入する方もいると思いますが、リフォームではどうにもならない場合もあるので物件は慎重に選びましょう。

ジェットコースターを錯覚させる不安定な家

付き合ってから初めて彼の家に行った時、明らかに床がおかしいと気づきました。

立っていると常に体が斜めになっていて、ジェットコースターに乗っているようなふわふわした不安定な感じ。

当時、私は26歳で、そろそろ結婚を考え始めた適齢期の女性。

NPO法人の事務職に転職したばかりで、具体的な結婚の予定はまだ先、とは思っていたものの、神奈川県の一軒家に一人で住む彼とはいずれ夫婦になって、憧れの戸建て住宅に住むのだろうと夢を描いていました。

土地が沈んで・・・

ところが・・、彼が住んでいたのは異常とも言えるくらい床が傾いた、紛れもない欠陥住宅。親戚から買った家だと聞いていたので遠慮はあったものの、将来を考えて思い切って彼に問いただしてみました。

彼曰く、親戚の話ではこの辺は元々森林で、住宅地にする時に木を切り倒して埋め立てたとのこと。

その埋め立てた木が年月を経て腐り、土地が沈んで家が傾いたと聞いていると話してくれました。

買った時に異常に気付いていながら、なぜ買ったのかとさらに問いただすと、職場に近く、親戚からの話で断りづらかった。

買った後にリフォームすれば何とかなると思ったと楽天的というか、能天気な答え。

さすがに呆れて付き合いは考え直そうかと思いましたが、住めない状態ではなかったため、どうするか話し合いをしながら5年の月日が流れました。

床をジャッキで上げて水平にしました

資金的に立て直しは難しく、何とかリフォームで直せないかといろいろと探した結果、床をジャッキで上げて水平にし、沈まないように固定すればいいのでは?と提案してくれる業者さんと出会い、工事をお願いすることに決まりました。

具体的には一階部分の壁を壊して床と柱だけにして、布基礎をベタ基礎に変えて基礎を強化し、ジャッキで床を上げて水平にした後の床と基礎の間に角材をはめ込むという工程でした。

建て替えほどではないものの、一階はほぼ全面改修という大きな工事で、工事期間は約2か月にも及びました。

ただ、水回りは残したため住むことは可能で、彼は仮住まいすることなく工事中の家に住み続けました。

一階が柱だけの家で、しんどい日々だったと思いますが、無事に工事を終えて安心して住めるようになった家とその期間を全うした彼の姿を見て、晴れて元・欠陥住宅にて新婚生活を送ることになりました。

リフォームしたら新築同様に!

結果的には新築同様のきれいで安心して住める家になりましたが、その間の苦労、心身への負担は甚大なものでした。

床が傾いている家に住むと、本当に平衡感覚がおかしくなります。

もしかなり安くなっていたとしても、リフォームすれば何とかなると軽く考えずにまずは専門家の診断を依頼し、建て替えも含めた適切な工事を行うことを前提に購入を検討されることを強くお勧めいたします。

(体験談は以上です)

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