新型コロナウイルスの影響で、経済的にダメージを受けた事業者やフリーランスの方など、収入が激減して、住宅ローンの支払いが難しい状況のかたが増えてきました。

今回は、新型コロナウイルスの影響で給与収入が減少してしまった方のために、各銀行がどのような対応を行っているのか、我々は住宅ローン返済に対してどう対処していくべきなのかについて状況をまとめてみたいと思います。

私も2008年にリーマンショックがあったときに、収入が激減(4割ほど減少)したことがあり、ローン返済が出来なくなるのではないかと、大変不安になり絶望の淵にいたことを思い出します(汗)。

今回のコロナショックでも、3割ほど収入が減少しそうです。本当に困ったものです。

これらの経験も踏まえて、解説していきますので、最後までお付き合いください。

各銀行の対応状況は?

まずは、銀行業界がどのような対応を行うのかについてです。
銀行は基本的に国(金融庁)の方針に従うので、金融庁の方針を確認しておきます。

金融庁は今年の3月に金融機関に対して、新型コロナウイルスの影響で収入が減少した、個人の住宅ローン返済への配慮を要請しており、返済期間の延長や、毎月の支払額の減額など、必要な支援策を行うよう要請を出しています。

それを受けて、各金融機関は新型コロナ対応窓口を開設しています。メガバンクについては下記の通りとなっています。

・三井住友銀行
ローン金融円滑化相談窓口
フリーダイヤル 0120-07-7488(通話料無料)
※受付時間:平日9:00~17:00、土曜・日曜・祝日 ※10:00~17:00
※ただし、年末年始およびGWは営業していません。

・三菱UFJ銀行
住宅ローンに関する相談窓口
・インターネットによる相談(受付時間:休日を含む24時間(*))
 毎月第2土曜日 21:00~翌朝 7:00 はシステムメンテナンスのためご利用いただけません。
・電話による相談(受付時間:9:00~17:00[銀行休業日を除く])
 住宅ローンご返済相談受付ダイヤル(フリーダイヤル):0120-013-485

・りそな銀行
 ローン返済相談窓口
住宅ローンご返済相談コール
フリーダイヤル 0120-61-3989 (平日、土日・祝日 9:00~17:00)

・みずほ銀行
相談窓口

地方銀行や信用金庫、労金などでもコロナ対応の相談窓口が開設されているところがほとんどですので、借入先の金融機関のホームページを確認してみてください。

銀行はどんな対応をしてくれるのか?

では、実際に新型コロナウイルスの影響で住宅ローン返済が厳しい状況になってしまった場合に、銀行がどのような対応をしてくれるのかについて解説していきます。

リスケ(リスケジュール)が基本

支払いが困難になった場合、まずは銀行に相談してください。
現在の状況と将来的な予想をもとに、返済のリスケを行うことができます(できない場合もあります)。

リスケというのは、リスケジュールのことで、返済条件の見直し変更を行い、無理なく返せる金額まで返済額を一時的に減らす対処方法のことです。

・返済の期間を延ばして、毎月の返済額を減らす
・金利を一時的に引き下げる
・元金据え置きで一定期間は利息のみを支払う
・ボーナス返済月の取りやめ

等の対応をしてくれる場合があります。(注意:元金を減らしてくれるわけではありません。)

100%対応してもらえるわけではないので注意が必要です。ギャンブルなどで浪費しているなどは当然NGです。

また、通常通りに支払いを続けている人がほとんどですので、銀行としても無条件でリスケを行うことはありません。

日々の家計を見直し、支出を徹底的に減らすことを求められます。

例えば、固定費の削減として、

・無駄な保険をやめる
・携帯電話の契約数を減らす
・車を売る
・子供の習い事をやめる

などは行うことになるかと思います。

特にお子さんがいる場合は、習い事をやめさせなければならないなどは、精神的にも苦しいでしょうが、家がなくなることと比べるしかありません。

また、収入を増やす方法も選ぶ必要が出てきます。
奥さんが専業主婦の場合は、パートに出ることは当然求められるかと思います。

銀行に相談しないとどうなる?

もし、銀行に相談せずに3か月以上の滞納をしてしまうと、住宅ローンの一括返済を求められたり、優遇金利を中止されたり、最終的には任意売却や競売になる可能性も大きくなります。

特に、優遇金利の中止には注意が必要です。ローン契約書にも書かれているのですが、一度でも滞納を行った場合、優遇金利の中止ができることになっています。
口座にお金を入れ忘れた場合などもあるので、すぐに優遇金利の中止がされることは少ないでしょうが、気を付けておきましょう。

住宅ローン金利は、「住宅ローン金利=店頭金利-優遇金利」となっています。現在のローン金利が1%で、優遇金利が2%だったとすると、優遇金利の中止によって、住宅ローン金利が3%になるということです。
3000万円を35年で借りていた場合、返済額が月に2万円ほど増えてしまいます。

任意売却や競売にならないためにも、できるだけ早めに銀行に相談に行くことをお勧めします。

銀行に相談する以外にできること

ここでは、銀行に相談する以外にできることを考えていきたいと思います。

収入の減少が住宅ローン返済を難しくしていますので、現実的な選択しとしては、


・支出を減らす
・収入を増やす(副業など)
・低金利の住宅ローンの借り換え
・家を売却する

の4つが考えられます。

一つ目の、支出を減らすについては、思いつく限り各自が行うしかありません。

副業を行う

収入を増やす方法としては、一番簡単なのは副業をすることです。就業規則で副業がNGの場合もあるかもしれませんが、背に腹は代えられませんので、各自でご英断を。

コンビニのアルバイトでもいいですし、本業以外の時間をお金に換えることです。スキルのある方はその力を収入に換えることもできます。

クラウドソーシングサービスを使う

今はネット上でお金を稼ぐことも難しくありません。例えばクラウドソーシングというフリーランス向けの仕事マッチングサービスがあります。

ここで自分のできそうな仕事を探してみると、意外とできるものが多いかと思います。一通り目を通してみてください。あなたにもできそうな仕事が必ずあります。

クラウドワークス
ランサーズ
サグーワークス
シュフティ
CROWD
Bizeek

プログラミングや専門的なライティングなどできる方は、時給換算だとかなり高額な報酬になる人もいるかと思います。

コロナの影響が続く、これから一年程度の期間を何とか乗り切るためですので、これまでの生活と同じと思わずに、できることをできる限りやるという気持ちが大切です。

ブログやアフィリエイトで収入を得るという手もありますが、収益化までに半年は必要ですし、最初は大きく稼げないので、まずはクラウドソーシング系がおすすめです。

住宅ローンの借り換え

金利の安い住宅ローンへの借り換えも、毎月の返済額を減らすのに有効です。
ただ、住宅ローンの借り換えには手数料など(数十万円)がかかるため、その分も考慮して借り換えを行う必要があります。

借り換え費用も住宅ローンに含めることができますので、借り換え費用を含めても、毎月の返済額が減る場合は、借り換えを行うのが良いかと思います。

また、今借り換える場合は、前年度の収入を基準に借り換え審査が行われます。今年収入が減ってしまいそうな場合は、借り換えの最後のチャンスになるかもしれませんので、検討を早めに行いましょう。

下記の住宅ローンは金利も安く、借り換えにおすすめですので、参考にしてみてください。

三菱UFJ銀行の公式ページ(実質金利が安い/変動・3年・10年固定金利が最安水準)
ARUHIの公式ページ(フラット35最安水準)

家の売却を考えておく

できれば考えたくない選択肢ですが、自宅の売却も視野に入れておく必要があります。自己破産や任意売却まで行く前に、通常の売却ができれば、住宅ローンの不安からは解放されます。
ただし、売却には月単位での時間がかかりますので、売却の検討は早めに行う必要があります。

また、住宅ローンの残債が残らないように、なるべく高い金額での売却が望まれます。
不動産の一括見積サービス(無料)などを使えば、簡単に自宅の売却相場を知ることができます。

私はリーマンショックの時に、所有する不動産を売却したことがあります。相場と住宅ローン残債を比較することで、売却しても大丈夫という場合は、相当の安心感を得ることができます。相場より低い場合は覚悟が決まります(汗)。

出来れば売りたくないという場合も、自宅の評価額は知っておくべきですので、査定だけは早めに行動しておきましょう。

リガイドの一括査定公式サイト(全国対応)

(それぞれ別の会社が登録されているので、なるべく高い査定額を得たい場合は両方申し込んでみるのがおすすめです。)

最終手段の任意売却・競売

どうしても住宅ローンが払えなくなり、通常の売却も難しいという場合は、任意売却を行うことになります。
通常の売却と任意売却の違いは、簡単に言うと、


・通常の売却:売却と同時に一括返済し残債ゼロにする。
・任意売却:売却した金額で一部返済。残債を返済し続ける(銀行の許可が必要)

住宅ローンを組むと、自宅が担保になるので、売却する場合は一括返済しなければなりません。

任意売却は一括返済が難しい人と銀行側が同意した場合に、残債を残したまま売却を行うことを言います。

そのため、任意売却をするには、銀行の許可が必要となります。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

銀行が任意売却に応じてくれない場合は、競売となります。

競売は任意売却に比べるとデメリットが多いので、なるべくなら任意売却をできる形にするとよいと思います。

詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

まとめ

今回は新型コロナウイルスによって、住宅ローンの支払いが苦しくなった場合の対処方法などについて解説しました。

今の状況をみると、経済が回復するには一年以上かかりそうな雰囲気です。

政府が配れるお金は一か月分の生活費程度が関の山かと思います。我々は何とか自力で頑張ってまいりましょう。

住宅ローンの支払いが難しくなりそうな場合は、なるべく早めに銀行に相談する、副収入を得る行動するなど、自分で自分を助ける行動を始めていきましょう!