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こんにちは、管理人のサトウです。
このページでは、住宅ローンの金利の種類の1つである「全期間固定」についてまとめてあります。
住宅ローンの金利は、大きく分類すると「固定金利型」と「変動金利型」の2つのタイプがあります。
さらに固定金利型には「全期間固定型」と「固定期間選択型」がありますが、最近は全期間固定型の住宅ローンを選ぶ人が増えているようです。
今回は、住宅ローンの「全期間固定型」を選ぶ人がなぜ増えたのか、その理由と人気の背景について詳しく解説します。
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住宅ローン金利タイプの動向
ここ数年、住宅ローン利用者は実際にどのような金利タイプを選択しているのか、国土交通省が公開しているデータにて確認してみましょう。
国土交通省の民間住宅ローン実態調査結果
住宅ローンの利用動向については色々な調査データがありますが、今回は、国土交通省が平成30年3月に公表した「平成29年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」のデータで確認します。
国土交通省の調査では、下記の金利タイプに分類した住宅ローンの利用実績が公表されています。
(データの引用元:国土交通省住宅局「平成29年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」)
金利タイプ | 住宅ローンの内容 |
---|---|
①証券化ローン |
住宅金融支援機構による証券化支援(フラット35等)を活用した全期間金利固定の住宅ローン
|
②全期間固定金利型 |
民間の金融機関が提供している全期間金利固定の住宅ローン
|
③固定金利期間選択型 |
当初一定期間(1年以上)の金利が固定されている住宅ローン
|
④変動金利型 |
上記①~③以外の住宅ローン
|
平成28年度実績では全期間固定タイプの割合が増加
平成 28 年度を見ると、前年度よりも増加したものは下記の2タイプであり、いずれも金利が全期間で固定されているタイプです。
- 証券化ローン (9.2% ⇒ 17.0% :7.8%増加)
- 全期間固定金利型 (4.3% ⇒ 7.1% :2.8%増加)
逆に、固定金利期間選択型と変動金利型の2タイプは前年度よりも減少しています。
全体でみると、金利が全期間固定されているタイプは「17.0% + 7.1% = 24.1%」となり、平成28年度は住宅ローンの全期間固定タイプを選んだ人が増えていることがわかります。
全期間固定型の特徴とは
次に、全期間固定型の住宅ローンのメリットとデメリットについて解説します。
全期間固定型のメリット
全期間固定型のメリットとしては、下記のものがあります。
- 金利上昇のリスクがない
- 入れ時に支払額が確定するので生活設計がしやすい
- 未払い利息が発生しない
変動金利型の場合は半年ごとに金利が見直されるため金利上昇リスクがありますが、全期間固定型の場合はローン返済終了まで金利が固定されているため、金利上昇のリスクがないというメリットがあります。
全期間固定型の場合、住宅ローン返済終了まで金利が固定されていることから、毎月支払額や総支払額が住宅ローン借入れ時に確定します。そのため、生活設計がしやすいというメリットがあります。
変動金利型返済の場合、金利の上昇に伴って元本の減りが遅くなると未払い利息が発生する可能性がありますが、全期間固定型の場合は金利が変わらないため、当初どおりの返済を続けていれば未払い利息が発生する心配はありません。
全期間固定型のデメリット
全期間固定金利型のデリットとしては、下記のものがあります。
- 金利水準が高いため支払額が多くなる
- 金利が下がった際の恩恵が受けられない
全期間固定型は、固定される期間が長くなることから、他の金利タイプに比べて金利水準が高くなっています。借入れ金額が大きい程、金利差による総支払額への影響も大きくなるので注意が必要です。
変動金利の場合は、市場の金利が下がれば、その恩恵を受けることができますが、全期間固定型の場合は、例え大幅に市場の金利が下がったとしても、住宅ローンの金利は固定されていることから、その恩恵は一切受けられません。
全期間固定を選ぶ人が増えた背景とは
全期間固定型を選ぶ人が増えた一番大きな背景としては、「全期間固定型の金利が非常に低くなっている」ということが考えられます。
全期間固定型として代表的なフラット35の金利の推移(平成25年4月~平成28年3月まで)は、下図のとおりです。
(データの引用元:住宅金融支援機構:【フラット35】借入金利の推移)
平成30年9月現在の最多金利は「年1.39%」(融資率9割以下、新機構団信付き)となっており、現在もまだ低い金利であることが分かります。
全期間固定型の金利が低ければ、全期間固定型のデメリットである【支払額の増加】が少なくて済みます。また、低金利が続いてきた状況なので、今後は金利が上昇する可能性も考えておかなければなりません。
このような背景から全期間固定型の人気がでてきたのではないかと考えられます。
全期間固定型はどのような人に向いているのか
どの金利タイプを選ぶべきなのかは、金利やそれぞれの状況等によって異なりますが、全期間固定型の特徴を踏まえると、以下のような人は全期間固定型に向いていると言えます。
- これから教育費などの大きな支出がかかる人
- 毎月の家計に余裕がない人
例えば小さな子どもがいて、これから教育費などの大きな支出がかかることが想定される家庭では、住宅ローンの支払額が確定していたほうが、安心して生活設計を立てることができます。
また、毎月の家計に余裕がない人の場合、「変動金利にして少しでも低い金利で住宅ローンを組みたい」と考えがちですが、将来金利が上昇してしまった時に、住宅ローンの支払いができなくなってしまう恐れがあります。従って、金利上昇リスクのない全期間固定型が向いていると言えます。
ただし、将来の金利動向を正確に予測することは困難であるため、仮に上記に該当するような人であっても、全期間固定型を選ぶことが最善の選択かどうかは分かりません。今後もずっと低金利が続いて金利が上昇しない可能性もあるからです。
まずは、それぞれの金利タイプにおけるメリット・デメリットをよく理解した上で選択することが大切です。
支払額の差は頭で考えても分かりにくいため、まずは自身の借入額や借入期間をもとに、色々な金利タイプでの総支払額をシミュレーションサイト等で試算してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、住宅ローンの「全期間固定型」を選ぶ人がなぜ増えたのか、その理由と人気の背景について解説しました。
国土交通省の調査結果によると、平成28 年度は全期間金利が固定されている金利タイプ(証券化ローン、全期間固定金利型)が増えており、その背景として、『全期間固定型の金利が低くなっており、デメリットである支払額の増加が少なくて済む』ということがあります。
そして、この全期間固定型には、下記のメリットがあり、
- 金利上昇のリスクがない
- 借入れ時に支払額が確定するので生活設計がしやすい
- 未払い利息が発生しない
また、下記のデリットがあることが分かりました。
- 金利水準が高いため支払額が多くなる
- 金利が下がった際の恩恵が受けられない
将来の金利動向を正確に予測することは困難であるため、まずは、それぞれの金利タイプにおけるメリット・デメリットをよく理解した上で選択することが大切です。
金利タイプによる支払額の差は頭で考えても分かりにくいため、シミュレーションサイト等を活用して試算してみましょう。
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審査の結果金利が高くなることもあるので、仮審査は早めに行っておくと安心です。
銀行によって審査条件が違うので、審査を通った中から一番条件の良かった銀行を選ぶのがおすすめとなります。
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