住宅ローンの8大疾病保障とガン保障

住宅ローンを組むとき、基本的に「団体信用生命保険」に加入することが借入れ条件となっています。

これにより、ローン契約者が“死亡又は高度障害状態”になった場合には、保険金額で残りの住宅ローンが完済されることになります。

しかしながら最近では、団体信用生命保険に病気の保障を上乗せする「疾病保障付き住宅ローン」という商品が数多く登場しています

例えば「ガン保障」や「3大疾病保障」、「8大疾病保障」、「11大疾病保障」など、対象とする病気の種類が増えているのも最近の特徴です。

今回は、このような住宅ローンの疾病保障が必要なのかどうかについて、詳しく解説します。

疾病保障付き住宅ローンとは?

まず「疾病保障付き住宅ローン」とはどのような保障なのかについて説明します。

疾病保障付き住宅ローンの種類と保障範囲

疾病保障付き住宅ローンには様々な種類があります。代表的なものは下記のとおりです。

【代表的な疾病保障付き住宅ローン】

疾病保障の種類 保障範囲
ガン保障 ガンのみが保障対象です。ただし、上皮内新生物(上皮内ガン)、悪性黒色腫以外の皮膚がんは対象外です。
3大疾病保障 ガン、急性心筋梗塞、脳卒中が対象です。
7大疾病保障 3大疾病保障に加えて、4種類の生活習慣病(高血圧性、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)も対象です。
8大疾病保障 3大疾病保障に加えて、5種類の生活習慣病(高血圧性、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)も対象です。
9大疾病保障 8大疾病保障に加えて、ウイルス肝炎も対象です。
11大疾病保障 8大疾病保障に加えて、大動脈瘤および解離、上皮内新生物、悪性黒色腫以外の皮膚がんも対象です。

疾病保障付き住宅ローンの適用条件は?

疾病保障の適用条件(どのような状態になったら保障が適用されるのか)は、商品によって細かく条件が設定されています。

いくつかの金融機関における8大疾病保障(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中、5種類の生活習慣病)の適用条件と保障内容を下記で比較してみましょう。

 

【8大疾病保障の適用条件と保障内容比較】

疾病の種類 イオン銀行
8疾病保障付住宅ローン
三井住友銀行
8大疾病保障付住宅ローン
みずほ銀行
8大疾病補償
ガン ガンと診断されたらローン残高0円 ガンと診断されたらローン残高0円(※) 就業障害が30日を超えて継続したら最長一年間月額返済補償、
月額返済補償が1年間継続したらローン残高0円
急性心筋梗塞、
脳卒中
所定の状態が60日以上継続したらローン残高0円 所定の状態が60日以上継続したらローン残高0円 ガンの保障と同じ
5種類の生活習慣病 就業不能状態が12カ月を超えて継続したらローン残高0円 就業不能状態が1カ月以上継続したら月額返済を最長12カ月間保障、
就業不能状態が13カ月を超えて継続したらローン残高0円
ガンの保障と同じ

(※)三井住友銀行は、借入時の年齢が46歳未満かどうかで保障内容が異なります。

 

「所定の状態」とは、労働制限を必要とする状態が継続した場合(急性心筋梗塞)や、言語障害・運動失調・麻痺等の他覚的な神経学的後遺症が継続した場合(脳卒中)のことです。

「就業不能状態」とは、入院、医師の指示による自宅療養等により、本人の経験・能力に応じたいかなる業務にもまったく従事できない状態のことです。

適用条件や保障内容は商品によって大きく異なります。病気と診断されただけでは保障されないケースも多いため、適用条件は事前にしっかりと確認しておきましょう。

保険料はどのくらいかかる?

保険料も商品によって様々ですが、大きく分類すると下記の3タイプがあります。

  • ①住宅ローン金利に保険料分の金利を上乗せするタイプ
  • ②年齢や借入残高等から算出した保険料を毎月支払うタイプ
  • ③保険料の負担がないタイプ

①のような金利上乗せタイプが比較的多くみられ、上乗せされる金利は基本的に「年0.3%前後」となっています。金利に上乗せして保険料を支払うため、住宅ローン借り入れ時にしか加入することができません。また、途中で解約することもできません。

②のタイプは、性別・年齢・借入残高・毎月の返済額等により保険料が決まります。従って、借入残高等の変動により、毎月の保険料も変動します。また、このタイプでは、返済中に加入したり、途中で解約したりできる商品もあります。

③のタイプは、8大疾病を含むすべての病気やケガの保障が無料で付けられます。ただし、適用条件は“8大疾病の場合は12ヶ月以上、8大疾病以外の場合は24ヶ月以上就業不能状態が続くこと”となっており、他の商品と比べると適用条件が厳しくなっています。③のタイプには、住信SBIネット銀行の「全疾病保障」があります。

住信SBIネット銀行の公式ページはこちら

疾病保障は必要?メリットは?

住宅ローンを組む時に「団体信用生命保険」に加入していても、さらに疾病保障は必要なのでしょうか。

団体信用生命保険は適用のハードルが高い

住宅ローンの「団体信用生命保険」は、“契約者が死亡または高度障害になること”が適用条件であるため、適用のハードルがとても高いという欠点があります。

例えば契約者がガンにかかり、治療のために長期間全く働けなくなったとしても、「団体信用生命保険」の適用条件には当てはまらないため、住宅ローンは支払い続けなければなりません。

また、任意保険会社のガン保険に入っていたとしても、ガン保険で保障されるのは医療費や通院費であるため、契約者は治療をしながら住宅ローンも返済しなければならず、返済リスクがどんどん高まってしまいます。

疾病保障を付けるメリットとは?

大病を患った場合に疾病保障が適用されれば、毎月のローン返済を保険が肩代わりしてくれたり、ローン残高が0円になったりします。

つまり、“もしもの病気で働けなくなった時にローン返済の心配をすることなく治療に専念できる”といったことが、疾病保障のメリットです。

特に、もしものための貯蓄があまりない家庭や、妻が何らかの理由で就労できず夫の収入だけで住宅ローンを返済しているような家庭は、ローン返済リスクが高いため、疾病保障の必要性も高いと考えられます。

医療技術などの進歩に伴い、ガンのような大病を患っても生存できる確率は年々上がっているため、病気で働けなくなった時にマイホームを手放すことにならないよう、もしもの時の対策を考えておくことはとても大切です。その対策の一つとして、疾病保障についてしっかり検討しておきましょう。

疾病保障の注意点

もしもの時に安心な疾病保障ですが、下記のような点に注意する必要があります。

  • ①適用条件が厳しいものがある
  • ②保険料が別途かかるものが多い
  • ③住宅ローン借入時しか加入できないものが多い

それぞれの注意点について詳しく解説します。

適用条件が厳しいものがある

ガン保障や疾病保障が適用される条件は、商品によって細かく条件が決められています。

ガン保障では“ガンと診断されたらローン残高0円”という商品が多いですが、中にはガンによる就業障害が30日を超えて継続しないと保証が適用されない商品もあります。

また、急性心筋梗塞や脳卒中の適用条件は“所定の状態が60日以上継続すること”が一般的です。さらに生活習慣病では“就業不能状態が12カ月以上継続すること”など、適用条件がより厳しくなっています。

就業不能状態については、例えば人工透析や抗がん剤投与などの治療を受けながら働き続けると適用対象外となるため注意しましょう。

保険料が別途かかるものが多い

一部の商品を除いて、疾病保障では保険料が別途かかります。

仮に、3,000万円を金利1.36%、35年返済で借りた場合、疾病保障(年0.3%金利上乗せ)の有無で返済額がどう違うのか比べてみましょう。

 

・疾病保障なし(金利1.36%)
 →毎月返済額:8万9,811円 総返済額:3,772万620円

・疾病保障あり(金利1.66%)
 →毎月返済額:9万4,224円 総返済額:3,957万4,080円

 

比較すると、毎月返済額の差は「4,413円」、総返済額の差は「185万3,460円」であり、この金額が疾病保障の保険料です。月額では数千円でも、ローン返済期間中ずっと支払わなければならないため、それなりの負担となります。

この金額を高いと考えるのか、安いと考えるのかは、疾病保障によって得られる安心感と秤にかけて考えることになります。

適用条件を広くしたり保障内容を充実させたりするほど安心感は増えますが、その分保険料は高くなる傾向にあるため、住宅ローンの返済を心配するあまり保険料が家計の負担にならないよう注意しましょう。

住宅ローン借入時しか加入できないものが多い

疾病保障は、殆どの商品が“住宅ローン借り入れ時のみ加入可能”となっています。つまり、借り入れ後に「やっぱり不安だから疾病保障も入りたい」と思っても、加入することができなくなってしまう恐れがあります。

また、疾病保障は途中で解約や契約変更できないものが多いため、よく考えずに疾病保障を取り敢えず付けてしまうと、後で解約できずに後悔することにもなりかねません。

そうならないために、疾病保障については早い段階で検討した上で、住宅ローン借入れ先を選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、住宅ローンの疾病保障が必要なのかどうかについて説明しました。

疾病保障付き住宅ローンには様々な種類があり、代表的なものとして「ガン保障、3大疾病保障、7大疾病保障、8大疾病保障、9大疾病保障、11大疾病保障」などがあります。

疾病保障の適用条件は、商品によって細かく設定されており、診断されたら適用されるものや、一定期間以上所定の状態や就業不能状態が継続したら適用されるものなどがあります。

保障内容も商品によって異なり、住宅ローン残高が0円になるものや、一定期間の返済を肩代わりしてくれるものなどがあります。

 

保険料も商品によって様々ですが、大きく分類すると下記の3タイプがあります。

  • ①住宅ローン金利に保険料分の金利を上乗せするタイプ
  • ②年齢や借入残高等から算出した保険料を毎月支払うタイプ
  • ③保険料の負担がないタイプ

 

住宅ローンの「団体信用生命保険」は、適用のハードルがとても高いという欠点があります。疾病保障を付けておけば、ローン返済の心配をすることなく治療に専念できるといったメリットがあります。

 

もしもの時に安心な疾病保障ですが、下記の点に注意して検討するようにしましょう。

  • ①適用条件が厳しいものがある
  • ②保険料が別途かかるものが多い
  • ③住宅ローン借入時しか加入できないものが多い

以上が今回のまとめです。

金利・総支払額が安い住宅ローン

ここでは、金利が安く保障も充実した住宅ローンを紹介します。

トータルの支払金額を安くしたい場合には特におすすめとなっています。

ただし、他行よりも審査が厳しい傾向にありますので、仮審査は早めに行っておく必要があります。

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    ネット限定でお得な住宅ローンとして人気があるのが三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローンです。

    固定期間終了後の金利が他行よりも低いのが特長で、当初金利と返済完了までの実質金利を安くしたい方にオススメとなっています。

    三菱UFJ銀行


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    団体信用生命保険料・繰上返済手数料は無料となっています。

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    もちろん、全国どこでも利用可能です。

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